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京都人 Vol.004下緑町

2016年08月17日 UPDATE

店主 渡邉良則

かわいい本格派。行き届いたコーヒー豆を扱う専門店。

「八百屋さんやお肉屋さんと同様に、 コーヒー専門店も日常でありたい」。

サーカスコーヒー 店主 渡邉良則

コーヒー豆は
お米と同じ
農産物です。
 南北に走る大宮通りと、東西の北山通りが垂直に交わる交差点。その四つ角にあるレトロな焦げ茶色の京町家に掛けられた赤い看板は「CIRCUS COFFEE」。移動式のテント小屋を連想させる赤と黄色の派手なのれんをくぐると、焙煎機の前でローストに目を配るのは、店主の渡邉良則さんだ。
 

ポップな内装の町家で
本格的なコーヒー豆を

 
 築約100年の町家を改造した、内装のかわいらしさに魅かれて、足を踏み込む人も少なくない。かつてお茶屋さんだった古めかしい棚には、赤と白のポップなプラスチックケースが出番を待つ。色とりどりのデミタスカップに、コーヒー豆をディスプレイ。随所に女子ゴコロをくすぐる仕掛けが施されている。
 センスが光る内装担当は妻の文さん。店ののれんから店主の襟付きシャツまで縫い上げる腕前だ。
 「親しみやすいせいか、おしゃれなお客さんがお越しくださることも多いんです。僕自身はおしゃれじゃないけど、店の世界観に沿って、服のスタイリングもすべて家内に任せています。そのほうがうまくいくと思うから」。
 2人は近畿大学のサイクリング部で先輩後輩の関係だった。農学部水産学科を卒業した良則さんは、真珠養殖の会社から神戸にあるコーヒー工場に転職、品質管理業務に携わる。テイスティングやブレンド、焙煎。コーヒーづくりに関するすべてを徹底的に勉強することが仕事だった、と当時を振り返る。
 「次は、コーヒーの素晴らしさを伝える方法が学びたい」、そう考えて北摂のカフェ、HIRO COFFEEに就職。店長として経営に携わるかたわら、子どもの成長につれて「出身地の京都に帰りたい」という思いがよぎりはじめる。ほどなく、実家からほど近い、築100年のお茶屋さんが店を畳む話を聞いた。
 京都で、コーヒー豆の焙煎をして生きていく。良則さんのやりたいことが具現化する道筋が見えた瞬間だった。
 

苗から口に入る瞬間まで
行き届いた豆を扱う

 
 焙煎機からスコップで豆を取り出し、炒り具合を確認する。生豆の状態を見極めて、焙煎を決める。それが難しい。
「お米と同じで、コーヒー豆は農産物です。生豆がどれほど大事につくられているかが、味に影響します」。
 米の産地と銘柄に私たちは敏感だ。それと同様に、コーヒー苗が実をつけ、口に入れるまで、目の行き届いた豆を手がけるのが、良則さんの目指す方向だ。
 「野菜は八百屋、肉は肉屋というように、専門店がありますよね。同じように、コーヒー豆の店も、専門的でありながら、同時に日常的な地元の存在でありたい」。
 コーヒーは地域で志向性が違う。東京はマイルド、大阪は苦い味が好まれる。では、京都に根差す味は? サーカスコーヒーの豆で確かめようじゃないか。

カフェオレ用、ストレート用のアイスコーヒー。ラベルのかわいさに目を惹かれる。

カフェオレ用、ストレート用のアイスコーヒー。ラベルのかわいさに目を惹かれる。

外見。町家の雰囲気とにぎやかなのれんが、街に新風を吹き込む。

外見。町家の雰囲気とにぎやかなのれんが、街に新風を吹き込む。

カウンターでは妻の文さんが接客する日も。グリーンの壁に並んだ白いカップやはかり、どれも実用的でありながらかわいい。

カウンターでは妻の文さんが接客する日も。グリーンの壁に並んだ白いカップやはかり、どれも実用的でありながらかわいい。

渡邉さんはコーヒーの生豆鑑定マスターやコーヒーマイスターなどさまざまな資格をもっている。

渡邉さんはコーヒーの生豆鑑定マスターやコーヒーマイスターなどさまざまな資格をもっている。

Shop Data
店舗名 サーカスコーヒー
住所 京都市北区紫竹下緑町32
電話番号 075-406-1920
営業時間 10時~18時
定休日 日曜日、祝日
URL http://www.circus-coffee.com/
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